映画『シックス・センス』感想とネタバレ：結末は知っていたけども・・・

1999年/アメリカ/107分/ホラー、ヒューマン

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あらすじ

精神科医のマルコムは、かつて担当していた患者から撃たれてしまう。その翌年、複雑な症状を抱えた少年･コールの治療にあたる。コールには人には言えない悩みがあった。コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。そしてマルコムには予想も付かない真実が・・・。

おすすめ

・立場を越えた友情が見たい方

・どんでん返しが好きな人

感想

切なかったけど、心温まる物語でした。そしてオスメント君可愛い！ブルースかっこいい！

この映画のラストはとても有名だと思います。僕も昔に観たのですが、結末しか覚えていなかったので改めて観ました。結末を知っていると『あ、ああいうことだからこうなってるのか。』と納得した部分もあれば、『ああいうことならそうはならないんじゃないかな。』と腑に落ちない点もありましたが、どんでん返しの衝撃はこの映画の魅力の一部だったんだなと観返して思いました。

おそらくコールはマルコム史上ケアが大変な子供だったのだと思います。しかしお互いに心を通わせ、お互いの問題に向きあ勇気を与え合う関係になっていくのが素敵でした。最後に二人が別れるシーンでは、結末を知っているのとそうでないのではコールの台詞の印象が全然変わってくることに気づいた時はコールの優しさに胸を打たれました(後で書きます)。

※以下ネタバレです。

3行ネタバレ

精神科医のマルコムは妻をないがしろに仕事をしていたが、ある日過去に自分が担当した患者に撃たれてしまう。

その後、マルコムは幽霊が見えるというコールという子供のケアを担当する。

ケアが上手くいきコールが周囲となじめるようになった頃、マイケルは自分が幽霊であることに気づく。

ネタバレ

起

精神科医のマルコムはその業績をフィラデルフィア市に讃えられ市民栄誉賞を頂くほど優秀ですが、仕事に没頭しすぎて、奥さんとの関係は二の次になっていました。ある夜、奥さんと団欒していると過去に自分がケアした患者が家に侵入し、撃たれてしまいます。

撃たれた翌年の秋、マルコムはコールという子のケアを担当します。コールはケアされるのを諦めていて、マルコムに対してもいい印象を持っていません。また、学校では変わり者と言われいじめられ、母親とはいまいち親しくできていません。マルコムはコールのケアに没頭しすぎるあまり奥さんに冷たくされてしまいます。

承

授業中、コールは先生に向かって暴言を吐いてしまいます。マルコムはコールと面談し、手品を披露します。コールは少し心を開き始めます。マルコムが家に帰ると結婚式のビデオが流れています。お風呂場に居る奥さんを見に行くと抗うつ剤があるのを見つけます。

ある日コールは友達の誕生日パーティに仕方なく参加しますが、そこでいじめられ発作を起こしてしまいます。運ばれた病院でコールはマルコムに幽霊が見えるという秘密を明かします。マルコムはそれを信じずに妄想や幻覚があるため自分にはケア仕切れないと考えます。奥さんが他の男性と仲良くしていると思ったマルコムはコールに他の医者を紹介すると伝えますがコールはマルコムがいいと訴えます。

転

マルコムは家に帰り、過去に自分がケアした患者の記録を見返し、何かを思ったマルコムはコールの悩みに対して死者の話をちゃんと聞いてみるというアドバイスをします。コールは家に出てきた女の子の幽霊に話を聞き、彼女の気持ちをその父親に伝えます。彼女は病気で死んだのでは無く、母親に潜在を食事に盛られていたため衰弱で亡くなってしまいました。また、それは妹にも及んでいます。父親に伝えたことにより妹は救われました。この一件でコールは自分の秘密に対して前向きになります。

結

学校の劇の主役を演じたコールはみんなの人気者になります。マルコムはその様子を優しく見守ります。劇が終わり、二人で話しているとコールが奥さんと話せる方法を教えてくれます。それは眠っている間に話しかけてみること。そしてコールはマルコムに対し、『もう会えないの？』、『また会えるふりをして。』と言い、二人は別れます。

その後、コールは母親に自分の秘密を話します。最初は信じてもらえませんが、亡くなった祖母の話をすると母親は信じてくれます。マルコムは家に帰ると眠っている奥さんに話しかけます。何故か噛み合わない話をしていると奥さんの手から何かが落ちます。それはマルコムが着けているはずの結婚指輪でした。コールの話を思い出し、自分がすでに死んでいると悟ったマルコム。悲しみはするものの、奥さんからまだ愛されていることを感じたマルコムは奥さんにお別れを言い、成仏していきます。

最後に

2人が別れる最後のシーンで、コールはマルコムに『もう会えないの？』『また会えるフリをして。』と言います。最初はコールが寂しくてマルコムに甘えているのかなと思っていたのですが、最後まで観ると印象が変わりました。もしかしたらマルコムがこの後奥さんと話すことで、自分の状況に気付いて成仏してしまうから言ったのでは無いかと思いました。

ちゃんと観返すと最後のどんでん返し以外にも魅力的な 場面が多くあったんだなと思いました。コールの秘密に関係しているためホラー要素がちょこちょこある作品ではありますが、ホラーが苦手な人でも見てほしいなと思います。